30代男性
勤務歴:2020年より無職
家族構成:一人暮らし 母と姉はいるが音信不通
障がい者手帳:なし
コロナ禍により勤務先が倒産。その後家族を頼り地元に帰ったが帰省後約半年で父が病気で他界。
元々家族は父とだけ連絡を取り合っており、母と姉との関係は良くなかった。
家に引きこもっているとついに実家を追い出されたため、地元を離れ長く過ごした大阪へ。
父の死を乗り越えられておらず、家族からも見放されて無気力状態に。
その後現在の状態を心配した友人の勧めで精神科を受診。
貯金もいつかは底をつくので、仕事をしないといけないと頭ではわかっていた。
そんな中、友人が色々と調べてくれスタートラインと出会う。
当初は、「自分は障がい者ではない」「生活訓練?そのくらいできる馬鹿にしてるのか?」と拒否反応を示していたが、度重なるスタッフや友人との面談や見学を経て通所を開始。
▼通所を決めた時の気持ち
仕事をしていないだけで、自分のことは自分でできると思っていたので、自立訓練や生活訓練、障害福祉サービスと聞いた時は「この人たちは何を言ってるのだろう?」と拒否反応が起きました。しかし話しているうちに「仕事をしていないだけ」を細かく分けていくと家から出ることがないのでほとんど着替えていないこと、家に来る人がほとんどいないため掃除もあまりしていないことなど、多くのことが以前の生活から変わってしまっているとに気づかされました。基本的に費用も掛からないとのことだったので、利用できるものは利用してやろう!との気持ちで通所を開始しました。あのまま自分だけだったら現状を変えることは困難だったとではないかと今では考えます。このままではダメだと頭ではわかっていても、代り映えしない毎日の中にいると、いつでもできると考えてしまい一人では行動に移すのが難しかったからです。